時間はかかれど成長する自分を感じる

太極拳の初心者の場合、套路を習うタイミングで、先生の動作を見よう見まねで行いながら、大いに戸惑ってしまう。

短い套路であっても、途中、あちこち方向が変わっていくことに戸惑ったり、両手足の動きが左右対称ではなくバラバラで動いていくことにも最初は馴染めず、初心者の場合、変な踊りみたいになってしまいがち。そして、「簡単そうにみえて、やってみたら以外と難しいな~」と実感する。

今の世の中は、ファストフード、簡単レトルト食品、便利グッズに代表されるような、「
手短で便利なモノ」、「じっと待たなくてもすぐ利用できるモノ」があふれ、人々は(もちろん私も含め!)それらを上手く、便利に利用してきた。だから少しの時間なのに待つのが辛かったり、成果がすぐに見えないものに取り組めば焦ってしまう。

太極拳は長く続けてこそ意味がある。すぐに上手くならなくても、長く続けてこそ上達し、運動内容の良さも分かってくる。長く続けなければ、太極拳とは別物の踊りみたいな感じの動きに終始してしまう。


稽古を地道に継続していくと、必ず少しずつ前進していくし、普段の生活での姿勢の保ち方まで意識が変わってくる。時間はかかるけれど、成長していく自分を、何歳になっても実感できる。


人間というものは、(人によっては)高齢になればなるほど過去に拘り、若い頃の
全盛期で時間が止まってしまう様な人もいる。そういう人は、現状への小言が多くなりがちである。

高齢からのスタートでもいいから太極拳を熱心に稽古して、ゆっくりで良いからいつも前進して、成長して、最初は難しくても素直にその教室の指導方法を受け入れながらトライしてみる。

試行錯誤しながら、身体に動きが染みわたっていくのを実感できるところまで体験することで、謙虚な自分を感じ、新たな目標もできて、高齢の方であっても、いつまでも
現役感はなくならない。


陰陽

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