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大椎のツボ

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大椎のツボを緩やかに刺激してみよう 首の付け根のところにある経穴(ツボ)が「大椎」です。 首の付け根といっても、ピンポイントでどの辺りにあるのか…、分かりにくいと思いますが、頸椎と胸椎のあいだ、つまり首と胸の骨の境目にあります。 頸椎は7個つらなっており、1番下の第7頸椎(隆椎)の真下に大椎のツボがあります。 第7頸椎は他の骨に比べて大きいことから、その真下のツボということで「大椎」という名前がついたといわれています。 自分でそこを触るには、まず首をゆっくり前へ、俯くようにして傾けます。そのまま手で首の後ろ側を触っていくと、一番ぼっこり!と出ている大きな骨に手が当たります。 その一番大きく、ぼっこり出ている骨が第7頸椎です。よって、そのぼっこりした大きい骨までは頸の骨、その骨から下は胸椎です。 ぼっこりした大きな第7頸椎の、すぐ下の付け根が大椎のツボです。 この大椎のツボを軽く刺激することで、以下のような効能が得られるといわれます。 【咳、喘息、熱痛、感冒、肩・腕の痛み、湿疹、吹き出物、頭痛、背筋痛、鬱など】 <ツボを刺激するときは…> ツボを刺激する際は、大椎に限らず、どんなツボでも、「ゆっくり呼吸しながら優しく押す」、また「さする」様にします。 強く押すと皮膚や毛細血管を痛めてしまいます。 それに、気持ちが良いからといって長時間、むやみに強く押せば、交感神経が優位になり、気がたかぶってリラックスできなくなってしまいます。リラックスできないと、筋肉のどこかが固くなり、血流を阻害してしまいます。 ★★★ ツボを温めたり優しく刺激することで、血流を促し、リラックスしながら大切な身体の免疫機能を調整することは、あらゆる感染症などの病気から自分を守るための防波堤の役割を果たしてくれます。  

余計な思いは捨て去る

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1月にアップした当ブログ記事で 「七情」 について触れた。日本ではよく「喜怒哀楽」という言葉を使い、感情を4つに分けて表現するが、中医学の世界では「喜・怒・憂・思・悲・恐・驚」の7つである。 日常生活において、その日、その時の状況に応じて、ほどよく7つの感情を感じられたら、きっと味わい深くて感情豊かな生き方ができるだろう。 ただし太極拳をするときは七情は不要である。当然、喜怒哀楽も不要。心は捨てていい。 太極拳をあまり知らない人がこれを聞いたら「心を捨てるなんてヒドイ~」と思われそうだけど、これは悪い意味ではなく、動くとき、 雑念を取り払って感覚を研ぎ澄すますため、あえて感情を捨て去る というもの。 完全な無意識になるという意味ではなく、意識は確かにそこにあるが、ヒトの複雑な感情は要らないということ。 太極拳を健康法として行う場合も、動作や感覚を健康面に寄与するものにする為には、力を抜き、あれこれ考えないほうがいい。 感情というのは、それが喜びであろうと嫌悪であろうと、ちょっとした興奮に繋がり、交感神経を刺激して血圧が上がる。 ブレない心を作りたい 繊細で柔らかな動作を行うには、精神面が乱れず、落ち着いている状態が望ましい。余計なことを考えてしまうと感情が乱れ、動きにブレが出てしまったり、緊張による張りが筋肉に出てしまう。だから太極拳をする上で、余計な思考は要らない。 ヒトの脳内の扁桃体は、感情が高ぶる際に大いに活性化し、そのことでちょっとした興奮状態による血圧の上昇や筋収縮を招く。だから感情面は冷静でいられるよう心を静め、自分の周りの細やかな空気の流れを感じられるほどに繊細で穏やかな状態になればいい。 感情の暴走を許さず、呼吸を整え、何かを感じる「感覚」を大切にする。 「心静用意」 (シンジンヨンイ)という言葉がある。 心を静め、意を用いる 。 太極拳を稽古するとき、感情の高ぶりの赴くまま「ヤァヤァ!」と勢いづき、突っ込んでいくような力強い動きはしない。 興奮状態にならず、不必要にアレコレ考えず精神を安定させ、副交感神経優位の状態を保ち、「意識下で体内の気を巡らす感覚」を大事にしながら動く。そうして五感を研ぎ澄ませ、周囲の気配を読み取るように鋭敏な感覚のまま動く。 1つの型をしつこいくらい何度も繰り返し、それを何年も続けて稽古していけば、その型はいつしか完全に

人生の選択と、手繰り寄せる素晴らしい人々との出会い

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今年に入り、私が最初に太極拳を習った先生(R先生・ 90 代)が亡くなられた。今はまだ実感がわかない。今もお元気で、お孫さんや曾孫さんに囲まれて暮らしていらっしゃるような気がする。 R先生は、数年前に遠方へ越して行かれたので、そのあとは電話や葉書のやり取りで交流してきた。以前、電話で話したとき、「 90 年も生きてきて、こんな事(=コロナ禍)は初めて!」と、ハリのある元気な声でおっしゃっていた。そのときの会話が、R先生と私がお話した最後になってしまった。 太極拳の楽しさを最初に教えてくれた人 約 20 年前、私が稽古を開始した当時、R先生は 70 代に入られていた。その頃のR先生の太極拳歴が、ちょうど現在の私の太極拳歴くらいだった。 私はR先生の指導を 10 年間しっかり受け、そのあとは気功、推手、棒術などの稽古を通して、何人かの指導的立場にある素晴らしい方々の教えを受けてきた。ただ、やはり最初に御指導いただいたR先生への想いは、自分にとって特別なものであり、R先生との日々が私の太極拳の原点である。 そもそも私は、太極拳にさほど興味があって始めたわけではない。足の怪我のリハビリのつもりで始めたので、最初は長く続けるつもりはなく、ましてや自分が教える立場にまわるなんて考えもしなかった。 おまけに稽古を開始した頃の私は、諸事情で忙しく、精神的な余裕もなかったので、「太極拳はいつ辞めてもいいな~。」と身の入らない状態だった。 でもR先生は、そんな私の状況に配慮し、励ましの声をかけ続けて下さった。私が辞めることなく稽古を続けられたのは、R先生の存在があったからだ。 当時、R先生が私におっしゃった事で、印象に残っている言葉がある。R先生は、稽古に対する私の気持ちがフラついている事をご存じだったので、「もうねぇ、コレをやっていく!…と自分の中で決めてしまえばいいよ。そうしたらスッキリするよ。」とおっしゃった。 そして、こんなふうにもおっしゃった。「貴方は私よりずっと若いんだから、この先何十年も太極拳できるよ。奥が深いから飽きることもない。稽古を続けて良かったと思える日が絶対に来るよ。将来指導者になり教室を開いて、太極拳の良さを伝えていけば良い。」 決断するのは自分自身 「自分の中で決めてしまえばいい」、この言葉はどっちつかずだった自分に響いて、すごく印象に残った。 私は幼少の頃
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